修復歴ありの中古車は買っていい?分かれ目は直した所を店が説明できるか

白い車の後ろの角にある、へこみとひびの写真に、記事タイトルの文字を重ねたアイキャッチ画像 お役立ちコラム

修復歴とは、車の骨格にあたる部分を、直したか交換した記録です。

修復歴ありの車は、買っていい車と、やめたほうがいい車に分かれます。分けるのは、骨格のどこをどう直したかを、店が説明できるかどうかです。

買っていい車(4つ全部そろう車)
  • どこをどう直したかを、店が書面か根拠を示して説明できる
  • 直したのが、エンジンルームの前のほうやトランクの床など、車内から離れた部分にとどまる。柱・屋根・車内の床まで及んでいない。いくつもの部位にまたがっていない
  • 実車で、左右を見比べて違いがない(ボンネットとトランクを開けたときのすき間・ドアの手応え)。タイヤ4本の減り方がそろい、ハンドルがまっすぐのまま走る
  • 修復歴なしの同じ車と並べて、はっきり安い。安すぎるときは、理由を聞いて納得できる
やめたほうがいい車(どれか1つに当てはまれば)
  • どこをどう直したかを、店が説明できない
  • 「軽い修復です」「事故車ではありません」と、言葉だけで済ませる
  • 実車で左右に違いがある、または実車を自分で確かめられない

※「やめたほうがいい車」は、どれか1つに当てはまれば、やめる車です。

安い車を見つけたら「修復歴あり」と書いてあって、買っていいのか迷っている方に向けた記事です。この記事では、次のことを整理します。

  • 修復歴になる部位と、ならない部位
  • 買っていいかを決める順番
  • 修復歴なしと、事故歴なしの違い

修復歴とは:骨格にあたる8つの部位を、直したか交換した記録

表示のルールでは、車体の骨格にあたる部位を修正または交換して元に戻した車を、修復歴ありと決めています。骨格にあたる部位は、次の8つです。

部位どこか
フレーム(サイドメンバー)車体の前後に通る、骨組み
クロスメンバー左右の骨組みをつなぐ骨
フロントインサイドパネルエンジンルームの左右の内側の壁
ピラー(フロント・センター・リア)屋根を支える柱。前・中・後ろにある
ダッシュパネルエンジンルームと車内を仕切る壁
ルーフパネル屋根
フロアパネル車内の床
トランクフロアパネル荷室(トランク)の床

この8つのどれかを、直したか交換した車が、修復歴ありです。店は、紹介ページに、修復歴の「有」か「無」かを書く決まりです。紹介ページとは、中古車サイトや店のホームページで、車の写真と値段を載せているページのことです。

白い車の後ろの角にある、へこみとひびの写真。バンパーなどの外板の傷や交換は、修復歴になりません。

この8つ以外は、直しても交換しても、修復歴になりません。バンパー・ドア・ボンネット・フェンダーなどの外板は、この8つに入っていないためです。ルーフ(屋根)の交換は、ルーフパネルなので、修復歴になります。

フレーム(サイドメンバー)のうち、車の最前部と最後部の損傷は、修復歴に含まれません。最前部は、ラジエーターを支える骨組みより前です。最後部は、車の後ろの端の板より後ろです。

買っていいかを決める順番:書面・店の説明・実車

ここでは、書面・店の説明・実車を確かめる順番を、4つに分けて書きます。値段は、修復歴なしの同じ車と並べて見ます。安すぎるときは、理由を聞きます。

1. 紹介ページの「修復歴」の欄を見る

紹介ページの「修復歴」の欄で、「有」か「無」かを見ます。「無」の車を買うときも、店に事故の経歴を聞くこと(3)と実車で確かめること(4)は、同じようにやります。

2. 修復箇所を示す書面を見る

表示のルールでは、修復歴が「有」の車は、修復した箇所を書面で示すことになっています。8つの部位の、どれを直したかが分かります。見当たらなければ、契約の前に、店に出してもらいます。どこを直したかを示せない店の車は、やめます。

3. 店に、直した範囲を聞く

聞くのは、直した部位がどこまで広がっているかです。エンジンルームやトランクの床など車内から離れた部分だけか、柱・屋根・車内の床まで及ぶかを聞きます。いくつの部位にまたがるかも聞きます。聞いた内容は、書面かメッセージで受け取ります。修復歴が「無」の車も、事故の経歴を聞きます。説明できない店の車は、やめます。

4. 実車で確かめる

左右を見比べます。ボンネットとトランクを開けたときのすき間と、ドアの手応えを見ます。タイヤ4本の減り方がそろっているか、ハンドルがまっすぐのまま走るかも見ます。これらで、すべてが分かるわけではありません。分からないときは、買いません。

修復歴ありの車は、年式や走行距離も並べて見ます。年式と走行距離の見方は、次の記事にまとめています。

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修復歴なしと、事故歴なしは別

事故を起こした車も、骨格を直していなければ、修復歴は「無」と表示されます。バンパーやドアだけの事故は、修復歴になりません。

だから、修復歴なしは、事故に遭っていないという意味ではありません。

「修復歴なし」と表示された車に、実は修復歴があった例があります。表示が違ったとして、業界団体が店に厳重警告を出した例もあります。気になるときは、第三者が査定した書面(査定証など)があるかを、店に聞きます。

買ったあとで動かせない部分から見る、中古車の選び方は、次の記事にまとめています。

中古車の選び方|買ったあとで動かせない部分から見る
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よくある質問

紹介ページの修復歴の表示と、車が違っていたときは、どうしますか?

まず、店に伝えます。解決しないときは、消費者ホットライン188(局番なし)に電話すると、お住まいの地域の消費生活センターを案内してもらえます。

修復歴ありの車を、あとで売るとき、査定は下がりますか?

下がります。査定の基準に、修復歴のある車を減点する決まりがあるためです。下がる額は、直した部位と車で変わります。

修復歴は、車検証に載っていますか?

載っていません。車検証に載せる事項を決めた規則に、修復歴は入っていません。修復歴は、店が紹介ページに「有」「無」と書く決まりです。

修復歴ありの車は、車検に通りますか?

修復歴の有無は、検査の項目に入っていません。検査では、ブレーキ・ヘッドライト・排気ガス・下回りなどが、検査の日の状態で見られます。

まとめ

  • 修復歴は、骨格にあたる8つの部位を、直したか交換した記録。バンパーやドアだけの交換は、修復歴にならない
  • 買っていい車は、説明・直した範囲・実車・値段がそろった車。説明できない店の車と、実車に違和感のある車は、やめる
  • 修復歴なしは、事故歴なしではない。事故の経歴は、店に聞く

修復歴ありの車で迷ったときは、紹介ページと修復箇所の書面を手元に置いて、下の枠から相談できます。

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