自社ローンで買った車の支払いが進んだころ、まとまったお金が入って「残りを一度に払ってしまえないだろうか」と考える方がいます。
家族が増えた、通勤の距離が変わったといった事情から、「途中で別の車に替えられないか」と迷う方もいます。どちらも、契約したときには考えていなかった相談です。
この記事では、支払いの途中で残りをまとめて清算できるのか、そして別の車に乗り換えたいときに何から動けばよいのかを、順を追って整理します。
清算にかかる費用は、販売店と契約内容によって大きく違います。ここでは金額の目安は書かず、「どこを見れば自分の契約の答えが分かるか」を中心にお伝えします。いま支払いの途中にいる方と、契約する前に出口を知っておきたい方に向けた内容です。
支払いの途中で一括返済できるかどうかの答え
先にお伝えします。残りの支払いをまとめて清算する道は、多くの場合は用意されています。ただし、どう申し出るか、別途の費用が生じるかは、契約書の定めによって変わります。
一方で、車そのものを支払いの途中で自由に売ったり乗り換えたりすることはできません。分割払いで買った車は、支払いが終わるまで所有権が販売店やローン会社の側に留め置かれるのが一般的だからです。
この2つを合わせると、次のようになります。「そのまま売る」「そのまま乗り換える」はできない一方で、残りを清算すれば道は開けます。売却も乗り換えも、順番としては清算が先に来ます。
この記事で扱うのは、次の3点です。
- 一括返済ができるかどうかの確かめ方……契約書のどこに書かれているか
- 清算までの手順……何を、どの順で販売店に確かめるか
- 乗り換えたいときの3つの道……手元の資金、売却代金、不足が出た場合
一括返済の条件が書かれている場所
一括返済の可否と条件は、契約書と、契約のときに受け取った書面に書かれています。外から一律の答えを出せる内容ではありません。
同じ「自社ローン」という呼び方であっても、販売店ごとに契約の作りが違います。支払回数の決め方、費用の計算のしかた、途中で清算するときの扱いは、それぞれの契約に固有のものです。
手元の書面を開いて、次の5つを探してみてください。見つからない場合は、そのまま販売店に聞いて構いません。
- 申し出の窓口と方法……誰に、どういう方法で伝えるか
- 清算額の出し方……残りの額をどう計算するか、いつの時点の額になるか
- 費用の有無……清算にあたって別途の費用が生じるかどうか
- 支払いの方法と期日……どの方法で、いつまでに払うか
- 所有権解除までの段取り……清算のあと、どの書類が誰から届くか
聞いた内容は、メッセージや書面など、後から自分で読み返せるようにしておいてください。清算を申し出るのは先の話になることが多く、そのとき記憶だけを頼りにするのは心もとないためです。
もうひとつ、契約書で目にとまりやすいのが、エンジンの始動を制御する装置に関する条項です。清算が終わったあとにこの装置がどうなるのかも、同じ書面に書かれていることがあります。

残りをまとめて清算するときの手順
清算は、残りの額を確かめるところから始まります。先にお金を用意しても、額が確定しなければ動けません。
一般的な進み方は、次の5段です。ただし販売店によって呼び方も段の分け方も違うため、実際の流れは申し出た先で確認してください。
- 残りの額を販売店に確認する……いつの時点の額か、費用が乗るかもあわせて聞く
- 清算の方法と期日を書面で受け取る……口頭だけで進めない
- 清算する……受け取った方法と期日にしたがって支払う
- 所有権解除の書類を受け取る……清算が確認されてから発行される
- 名義変更を申請する……車検証の所有者を自分に変える手続き
4と5は、清算が終わってから始まる別の工程です。清算した時点では、車検証の名義はまだ動いていません。ここを同じものと思っていると、書類が届く前に売り先の話を進めてしまいます。

名義変更は、普通車と軽自動車で手続きの名前も窓口も違います。期限は法律で決められています。清算のあとに何をするかは、こちらにまとめました。

一括返済と支払総額のつながり
清算すれば支払総額が下がる、とは限りません。下がるかどうかは、その契約で費用がどう計算されているかによります。
借入の種類によって、費用の呼び方も計算のしかたも違います。代表的なのは次の2つです。
- 一般的なカーローン……費用は利息と呼ばれ、残っている元金に応じてかかります。早く返すほど、その後の利息は少なくなるのが一般的です
- 自社ローン……費用は手数料として説明されることが多い契約です。契約のときに費用の考え方が決まるため、途中で清算したときの扱いは契約によって変わります
ここで大事なのは、一般的なカーローンについて言われていることを、そのまま自分の契約に当てはめないという点です。呼び方が違えば、早く払ったときの効き方も変わります。
清算にあたって別途の費用が生じる契約もあります。手数料や支払総額は、審査内容や支払回数などによって異なり、外から金額の目安をお示しできるものではありません。
確実なのは、自分の契約の数字を出してもらうことです。申し出る前に、清算した場合の総額と、そのまま払い続けた場合の総額を並べて出してもらってください。比べる材料がそろって初めて、清算するかどうかを決められます。
もうひとつ添えておきます。まとまったお金が手元にあっても、その全部を清算に回すのが最善とは限りません。車検や税金の時期、急な出費に備えるお金を残しておく、という考え方もあります。
費用の呼び方がなぜ分かれるのか、支払総額をどう並べて比べるのかは、別の記事にまとめています。

支払いの途中で乗り換えるときにたどる3つの道
そのまま次の車へ移ることはできません。乗り換えたいときも、始まりは同じです。残りの支払いをどう清算するかを決めるところから動きます。清算の原資をどこから持ってくるかで、代表的な3つの道に分かれます。
- 手元の資金で清算してから手放す……先に清算し、所有権が自分に移ってから売却や下取りに出す方法
- 売却代金や下取り額を清算に充てる……車の売り先と販売店の間で清算を組む方法。販売店が受けてくれるかは事前の確認が要ります
- 不足分を別の方法で埋める……売れる金額が残りの支払いに届かない場合。次の見出しで扱います

3つのどれを選ぶにしても、いまの販売店に話を通さないまま進められる道はありません。所有権を持っている側が関わらなければ、車を次の人へ渡す手続きそのものが成立しないためです。
ですから、乗り換えを考え始めた段階でまずすることは、車を探すことでも、売り先を決めることでもありません。いまの契約先に、あといくら残っていて、どう清算することになるのかをたずねるところからになります。
そして、乗り換え先の車にも、車両価格とは別に登録などの費用がかかります。次の車をいくらで見ればよいのかは、こちらで整理しています。

残りの支払いが売れる金額を超えるとき
車の売れる金額が、残りの支払いに届かないことがあります。このとき足りない差額は消えません。どこかで埋めることになります。
埋め方は、大きく2つです。
- 手元の資金から出す……その場で差が解消し、次の車の話に進めます
- 次の車の契約に上乗せする……手元からは出ませんが、次の支払いが、車の代金だけを組んだ場合より重くなります
2つ目は、そのときは楽に見えます。ただし乗り換えたあとに毎月払うのは、次の車の支払いと、前の車から持ち越した残りの支払いの合計です。
ここを見ないまま決めると、乗り換えたあとで支払いが続かなくなります。次の支払いを本当に続けられるかは、車を選ぶより前に確かめておきたい点です。
乗り換えを決める前の、困りごとの切り分け
乗り換えが最善とは限りません。先に「いま何に困っているのか」を分けて見ておくと、動く先が変わることがあります。
車屋として相談を受けていると、「乗り換えたい」の中身は、だいたい次の3つのどれかに分かれます。
- 車の状態で困っている……調子が悪い、修理が続く。修理にかかる費用と、乗り換えたときの総額を並べて比べる場面です
- 車の大きさや使い方が合わなくなった……家族が増えた、通勤の距離が変わった。必要な車の条件そのものが変わっているので、乗り換えが素直な答えになりやすい場面です
- 毎月の支払いが重い……乗り換えても軽くなるとは限りません。前の車の残りを持ち越せば、かえって重くなることもあります
3つ目に当てはまるときは、乗り換え先を探すより先に、いまの販売店へ支払いの相談をしてください。支払いが遅れてからでは、選べる方法が減ります。遅れる前に伝えるほど、話し合える幅は広く残ります。
ジャパン合同会社にも、いま乗っている車の支払いが残ったままで次の車を考えている、というご相談が届きます。残りの支払いをどう扱うかは、いまの契約先に確かめていただく必要があります。
そのうえで、次の車をどんな条件なら無理なく組めるかを、現在の収入や支払可能額を確認しながら一緒に検討します。
なお、支払いが複数重なっていて整理が必要な段階であれば、弁護士・司法書士などの専門家へご相談ください。当店の立ち位置は車屋であって、債務そのものを扱う立場ではありません。

よくある質問
自社ローンの支払いを途中で一括返済することはできますか?
残りの支払いをまとめて清算する道は、多くの場合は用意されています。ただし申し出の方法や、清算にあたって別途の費用が生じるかどうかは、販売店や契約内容によって異なります。
契約書と契約のときの書面を確かめ、書かれていなければ販売店に直接お問い合わせください。
一括返済すると支払う総額は安くなりますか?
安くなるとは限りません。一般的なカーローンは残っている元金に利息がかかるため早く返すほど利息が減るのが通例ですが、自社ローンの費用は手数料として決められることが多く、途中で清算したときの扱いは契約によって変わります。
清算した場合の総額と、そのまま払い続けた場合の総額を、販売店に並べて出してもらうのが確実です。
いまの車を売ったお金で残りの支払いを清算できますか?
売ったお金で残りの支払いを清算できる場合があります。ただし支払いが終わるまで所有権は販売店やローン会社の側にあるため、売り先を決める前に、いまの販売店へ相談することが前提になります。
売れる金額が残りの支払いに届かない場合は、足りない差額を手元の資金か次の契約で埋めることになります。
まとめ|一括返済と乗り換えで先に決まる2つのこと
支払いの途中で一括返済したいときも、別の車に乗り換えたいときも、先に決まるのは次の2つです。
- 残りの支払いをどう清算するか……額の出し方、方法、期日、費用の有無。すべて契約書と販売店の回答で決まります
- 清算の原資をどこから持ってくるか……手元の資金か、いまの車を売った代金か、不足分を次の契約に乗せるか
車の売り先を決めることも、次の車を探すことも、この2つが決まったあとの話になります。そのままでは売ったり乗り換えたりできないだけで、清算のしかたが決まれば道は開けます。
費用の目安は、販売店と契約内容によって大きく違います。この記事で金額を書かなかったのはそのためです。手元の書面を開き、分からない点をそのまま聞くのが、一番早い確かめ方になります。
いまの支払いをどう扱うか、次の車をどう組むかで迷っている段階のご相談も届いています。契約できるか分からない段階からご相談いただけます。
まずは現在の状況をご相談ください
契約できるか分からない段階からご相談いただけます。現在の収入や、希望する月々の支払額・車種をお聞かせいただければ、無理のない支払プランを一緒に検討します。他社でローンを利用できなかった方、過去の信用情報に不安がある方からのご相談にも対応しています。
無料仮審査フォームは入力約1分です。
最初はお名前を送るだけでOKです
【LINEで相談したあとの流れ】
①友だち追加して、お名前を送ってください
②担当者から、仮審査に必要な質問をお送りします(希望の車種、月々の支払額、お勤め先など)
③質問への回答と、免許証などの写真を送っていただくと、仮審査に進みます
返信の目安:営業時間内(9:00〜19:00)は30分〜数時間、夜間・日曜日は翌営業日
お電話でのご相談:011-768-7557/受付時間:9:00〜19:00(日曜定休)
ご提案できる内容は、在庫状況や審査内容により異なります。
相談はまだ早い、という方へ。お店の日常や車の話を、InstagramとXでも発信しています。


