中古車の「保証なし」はどう判断する?保証の種類と買う前の確認

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中古車を探していると、価格の横に「保証なし」と書かれた車に出会うことがあります。ほかの車より安く見える一方で、「壊れたら全部自分で払うことになるのだろうか」と手が止まる表示でもあります。

中古車の「保証なし」は、保証にかかる費用が車両価格に含まれていないことを示す表示上の区分です。納車後の対応は、販売店によって異なります。

この記事では、中古車の表示ルールで「保証付き」と「保証なし」がどう分けられているのかを整理します。保証と定期点検整備がなぜ別の項目なのかも扱います。

そのうえで、保証が付かない車を検討するときに何を見ておくとよいのかを順に見ていきます。中古車を買うのが初めての方や、保証の有無で迷っている方に向けた内容です。

「保証なし」という表示が指しているもの

「保証なし」は、その車の状態が悪いという意味ではありません。示しているのは、価格に何が含まれているかのほうです。

中古車の展示車には、保証が付くかどうかを表示するルールがあります。保証に要する費用が車両価格に含まれる場合は「保証付き」、それ以外の場合は「保証なし」と表示されます。

ですから「保証なし」と書かれていても、その販売店が納車後の相談を受け付けないと決まったわけではありません。逆に「保証付き」であれば、その保証にかかる費用は車両価格のどこかに入っている、ということでもあります。

そのうえで、保証が付かない車を選ぶなら、車そのものの状態と、後から出るかもしれない費用を自分の側で見ておくことになります。判断の材料は、大きく3つに分けられます。

  • 表示:保証の有無、定期点検整備の有無、修復歴、走行距離など、決められた項目の表示
  • 状態:現車や写真でたどれる、その一台がどう使われてきたか
  • 総額:車両価格に何が含まれ、何が含まれていないか

この3つを中心に見ていきます。

中古車の表示ルールで決まっている「保証付き」と「保証なし」

保証の表示は、店ごとの言い回しではありません。中古車の展示車には表示しなければならない項目が定められていて、保証の有無もそのひとつです。

保証の費用が車両価格に含まれるかどうかという線引き

自動車公正取引協議会は、中古車の必要表示事項について次のように案内しています。保証に要する費用が「車両価格」に含まれる場合は「保証付き」、それ以外の場合は「保証なし」と表示する、というものです。

線を引いているのは費用が車両価格に含まれるかどうかの一点です。修理をしてくれるかどうか、相談に乗ってくれるかどうかを直接に表しているわけではありません。必要表示事項の一覧は、自動車公正取引協議会のページに掲載されています。

「保証付き」の車で合わせて表示される項目

「保証付き」と表示される場合は、あわせて「保証内容」と「保証期間又は保証走行距離数」も表示されます。

つまり保証には範囲と期限があるということです。どこまでが対象で、いつまで・どれだけの距離まで有効なのかは、車と販売店によって違います。「保証付き」という4文字だけで判断せず、この2つの表示まで読んでください。

「定期点検整備の有無」という別の表示項目

保証と混ざりやすいのが、定期点検整備の表示です。これは保証とは別の項目として決められています。

納車時までに定期点検整備を実施して販売する場合は「定期点検整備付き」、実施しない場合は「定期点検整備なし」と表示されます。「保証付き」と「定期点検整備付き」は別物で、片方が付いていればもう片方も付いてくる、というものではありません。

なお、自家用乗用車には、軽自動車を含めて1年ごとの定期点検が道路運送車両法で定められています。これは車検(検査)とは別の制度です。

展示車には、保証や点検整備のほかにも表示が決められている項目があります。そのうち年式の読み方は、こちらの記事で扱っています。

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中古車に付く保証の、出どころによる違い

「保証付き」と表示されていても、その保証がどこから出ているかは一通りではありません。出どころによって、対象になる範囲も、修理を受けられる場所も変わります。

中古車の場面で見かける保証は、一般に次のように分けられます。

  • メーカー保証の継承:新車のときに付いた保証が残っている場合。引き継ぐために手続きや点検が必要になることがあります
  • 販売店の保証:対象になる部位、期間、走行距離といった条件は販売店ごとに異なります。有料の延長保証として、期間や範囲を追加する方法が用意されていることもあります

どれに当たるのか、対象はどこまでか、修理はどこへ持ち込むことになるのか。この3点は「保証付き」の4文字からは読み取れません。候補の車があれば、販売店に直接たずねてください。

保証が付かない車で見ておきたい材料

保証が付かない車を検討するときは、判断の重心が車そのものの状態に移ります。表示から分かること、現車から分かることの両方があります。

走ってきた距離と年式

走行距離と年式は、その車がどれだけ使われてきたかを示す代表的な数字です。どちらか一方だけで決めず、二つを並べて考えると、極端な一台を避けやすくなります。

この二つのバランスの取り方は、別の記事にまとめました。

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中古車の走行距離は「1年1万km」が一つの目安。走行距離が多い車・少ない車それぞれで見るべき点、10万キロの捉え方、年式との優先順位を中古車販売の視点で整理しました。

下回りのサビと修復歴

雪の降る地域で使われてきた車では、下回りのサビが一台ごとの差になって出ることがあります。修復歴のほうは販売店の裁量ではなく共通の基準に沿って表示される項目なので、有無だけを見るより、どこを直したのかまで聞いておくほうが見当がつきます。

どこを見るか、販売店に写真をどう頼むかは、下の記事で書きました。

中古車のサビの見分け方|下回りで見る場所と修復歴の判断
中古車のサビは、走行距離や年式には表れません。融雪剤と腐食について国土交通省が説明していること、下回りで見る場所と自分で確かめる方法、修復歴という表示の使い方を、北海道で中古車を扱う立場から整理しました。

点検整備記録簿から分かること

定期点検整備記録簿が車に付いていれば、いつどこを整備したのかをたどれます。表示の「有」「無」には決められた基準があり、書類が手元にあるかどうかだけで決まるものではありません。中身まで知りたいときは、その記録簿を見せてもらうのが確実です。

保証なしを選んだときに出ていく費用の見通し

保証は「壊れないこと」の約束ではありません。決められた範囲と期限の中で、不具合が起きたときの扱いをあらかじめ決めておくものです。

ですから保証が付かない車を選ぶ場合、その範囲に当たる費用は自分で持つことになります。車両価格が安く見えても、後から出る費用まで含めると差が縮まることがあるのはこのためです。

とはいえ、保証が付いていればお金が出ていかないわけでもありません。定期点検や消耗品の交換は、保証の有無にかかわらず続いていきます。

金額は車種や使い方で大きく変わるため、ここでは目安の数字を書きません。検討している車について、販売店に確かめてください。

大事なのは、保証の有無を単独の○×として見ないことです。その車に乗り続ける前提で、出ていくお金を全体で見比べると、判断がぶれにくくなります。

保証と支払総額|車両価格に含まれているもの

保証付きの車と保証なしの車を、車両価格だけで並べても比べたことになりません。保証の費用は、車両価格の側に含まれているためです。

中古車の価格は、車両価格と諸費用を合わせた「支払総額」で表示することが決められています。比べるなら、まずこの支払総額どうしを並べてください。そのうえで、保証が付く車はその総額の中に保証の費用も入っている、と読むことになります。

支払総額の内訳や、そこに含められない費用は、別の記事にまとめました。

中古車の支払総額=車両価格+諸費用|内訳と見積書の見方
中古車の支払総額は車両価格と諸費用の合計です。諸費用の内訳、見積書で確認したい項目、間違えやすい「納車費用」と「納車準備費用」の違いまでを解説します。

ジャパン合同会社は、ご希望の条件とご予算をうかがったうえで、条件に合う車を探しています。

予算の上限をどこに置くかで、候補として挙がってくる車は変わります。条件が絞り込めていない状態からご相談いただけます。

車のキーを手に持つスタッフ
どこまでを予算の枠に入れるかは、車を選び始める前の段階の話になります。

買う前に販売店へたずねておきたいこと

表示は出発点です。契約へ進むのであれば、口頭のやり取りだけで終わらせず、書面で確認するところまで進めておくと、後の食い違いが減ります。

保証が付くかどうかの表示と、注文書や契約書に何が書かれているかは、別の話です。表示を見て納得したつもりでいても、後から見返すことになるのは書面のほうです。

たずねておきたいのは、次のような点です。

  • 保証が付く場合、対象になる部位と、期間または走行距離はどこまでか
  • 保証を使うとき、修理はどこへ持ち込むことになるのか
  • 定期点検整備を実施したうえで納車されるのかどうか
  • 納車後に不具合が出たとき、まずどこへ連絡すればよいか
  • ここまでの内容が、注文書や契約書に書かれているかどうか

書面の読み方に迷う場合や、契約の内容そのもので判断がつかない場合は、弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。

買う前に販売店へたずねておきたいこと5項目のチェックリスト
表示を見て納得したつもりでも、あとで見返すのは書面です

よくある質問

中古車の「保証なし」とはどういう意味ですか?

保証に要する費用が車両価格に含まれていない、という表示上の区分です。保証に要する費用が車両価格に含まれる場合は「保証付き」と表示されます。

保証なしの中古車は買っても大丈夫ですか?

保証の有無だけでは決まりません。走行距離や年式、修復歴、下回りの状態といった車そのものの材料と、支払総額を合わせて判断してください。保証が付かない分、後から出る費用は自分の側で持つことになります。

保証と定期点検整備は同じものですか?

別の表示項目です。納車時までに定期点検整備を実施して販売する場合は「定期点検整備付き」、実施しない場合は「定期点検整備なし」と表示されます。「保証付き」と表示されていても、定期点検整備が付いているとは限りません。

まとめ|「保証なし」の意味と、買う前に押さえておく点

中古車の「保証なし」は、保証にかかる費用が車両価格に含まれていないという表示上の区分でした。車の状態が悪いという意味ではありません。

  • 「保証付き」の場合は、保証内容と保証期間又は保証走行距離数も表示される
  • 「保証の有無」と「定期点検整備の有無」は、別の表示項目
  • 保証が付かない車では、走行距離・年式・修復歴・サビなど車そのものの材料で見ていく
  • 比べるときは、車両価格ではなく支払総額どうしを並べる
  • 表示で気になった点は、注文書や契約書に書かれているかまで確かめる

保証の有無は、車選びの入口に置かれた○×ではありません。総額と、これからその車をどう使うかの中で位置づける材料です。

表示の見方が分かってくると、候補の絞り方も変わってきます。どの条件から見直すか迷っている段階でも、現在の収入や支払可能額を確認したうえでご提案します。

まずは現在の状況をご相談ください

契約できるか分からない段階からご相談いただけます。現在の収入や、希望する月々の支払額・車種をお聞かせいただければ、無理のない支払プランを一緒に検討します。他社でローンを利用できなかった方、過去の信用情報に不安がある方からのご相談にも対応しています。

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