中古車の年式とは?作られた年でなく、ナンバーが付いた年。「何年落ち」もここから数える

クラシックカーの窓とミラー。「中古車の年式」記事のアイキャッチ画像。 中古車の選び方・購入ガイド

中古車の情報を見ていると、価格や走行距離と並んで必ず出てくるのが「年式」です。ただ、この年式が何の年を指しているのかは、意外とはっきり説明されていません。

年式は、車が作られた年ではありません。初めてナンバーが付いた年月を指す数字です。ここを取り違えると、「何年落ち」の数え方も、年式で変わる費用の区切りもズレていきます。

この記事では、年式の正体と車検証での確認場所、「何年落ち」の数え方、年式で変わる税の区切り、同じ年式でも差がつく表示の見方までを、中古車販売の現場から順に整理します。

年式の正体|初度登録年月と初度検査年月

中古車の年式は、車が作られた年ではなく、その車が初めてナンバーを取得した年月を指します。車検証では、登録車が「初度登録年月」、軽自動車が「初度検査年月」という欄に記載されています。

車は工場で作られたあと店頭に並び、買い手が決まって初めてナンバーが付きます。年式が示しているのは、この最後の時点です。

車検証で年式を確認する場所

手元に車検証があれば、年式はすぐ確認できます。登録車(普通車)は「初度登録年月」、軽自動車は「初度検査年月」の欄に、年と月が印字されています。

販売店の表示や中古車情報サイトに「2020年式」と書かれている場合、その根拠になっているのがこの欄です。

「何年落ち」の数え方と、製造年とのズレ

「何年落ち」という言い方に公的な定義はありません。中古車の売買では、初度登録年月(軽自動車は初度検査年月)から数える方法が広く使われています。

たとえば2021年式の車を2026年に見れば、5年落ちという言い方になります。月まで細かく数えるかどうかは場面によって差があるため、年単位のおおまかな目安と考えてください。

もう一点、押さえておきたいことがあります。年式は登録された年月であって、作られた年月ではありません。在庫として置かれていた期間の分だけ、製造年月と年式がズレることがあります。

同じ年式でも、製造の時期まで同じとは限りません。年式を細かく比べるときに覚えておくと、誤解が減ります。

年式が示すもの|走らせていなくても進む変化

年式は、買ったあとも1年ごとに増えていく数字です。走行距離は乗り方である程度調整できますが、経過した年数だけは止められません。

時間の経過で進む変化は、車庫に置いたままでも止まりません。ゴムや樹脂を使った部分は、走らせていなくても少しずつ性質が変わっていきます。

年式は、この止められない側の変化がどこまで進んだかの手がかりになります。走らせた量から読み取れることとは、別の情報だと考えてください。

中古車の情報で年式と走行距離が並んで表示されているのは、そのためです。2つをどう組み合わせて読むかは、別の記事で詳しく整理しました。

中古車の走行距離の目安|10万キロと年式、どちらを優先すべきか
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年式の区切りで変わる費用|13年・11年・18年

年式が一定の年数を超えると、自動車税と自動車重量税の負担が上がる区切りがあります。区切りは税の種類と燃料で違います。

いずれも年式(初度登録年月)を起点に数える年数です。年式という数字が費用に直結するのは、この年数の区切りです。

税の種類年数の区切り対象・注意点
自動車税13年超ガソリン車・LPG車
自動車税11年超ディーゼル車(13年ではありません)
自動車税区切りなし電気自動車・天然ガス車・メタノール車・ハイブリッド車は重課の対象外
自動車重量税13年経過・18年経過の2段階エコカー減税の対象車は扱いが異なります

年数の区切りは、自動車税が総務省および各都道府県の案内、自動車重量税が財務省の資料によります。金額と税率はこの記事では扱いません。

軽自動車は自動車税ではなく軽自動車税という別の税で、重課の条件も別に定められています。同じ年数として扱わないようご注意ください。

なお、この経年車重課は令和10年(2028年)3月31日までの措置です。

自動車税・自動車重量税・軽自動車税の年式区切りを3ブロックで示した図解。金額・税率の記載なし。

税金・車検・自賠責を含めた費用の全体像は、別の記事にまとめました。年式を下げるかどうかを考える前に、こちらで金額の感覚をつかんでおくと判断しやすくなります。

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同じ年式でも差がつく中身|プライスボードの表示項目

同じ年式の車でも、履歴と状態は1台ずつ違います。中古車の展示車には表示しなければならない項目が定められていて、年式のとなりに並ぶ表示を読むと、その差が見えてきます。

プライスボードに必ず表示される項目

展示車の表示項目は、自動車公正取引協議会の公正競争規約によって定められています。店が任意で書いているものではありません。

年式まわりで押さえておきたいのは、次の5つです。

  • 初度登録年月(軽自動車は初度検査年月)
  • 走行記録数
  • 修復歴の有無
  • 前使用者の定期点検整備記録簿の有無
  • 自動車検査証の有効期限

表示項目の全体は、自動車公正取引協議会の「必要表示事項」ページで公開されています。

点検整備記録簿の「有」の意味

「有」と表示される基準ははっきり決まっています。展示時点から遡り2年以内に定期点検整備が行われ、その点検整備記録簿が展示車両に備え付けられている場合に「有」と表示されます。

逆に言えば、整備そのものを受けていても、記録簿が車に付いていなければ「有」にはなりません。

同じ年式で「有」と「無」が並んだときは、まず書類の有無の差だと考えてください。そのうえで、いつどこを整備したのかを販売店に聞けば、年式だけでは見えない中身が分かります。

修復歴の定義

修復歴の表示も、店ごとの判断で決めているものではありません。

自動車公正競争規約及び一般財団法人日本自動車査定協会が定める判断基準に基づき、車体の骨格に当たる部位の修正あるいは交換歴があると判断された場合に、「修復歴あり」と表示されます。

ここで表示されているのは、事故に遭ったかどうかそのものではなく、決められた判断基準に照らした判定の結果です。気になる車があれば、どこをどう直したのかを販売店に確認するのが早道です。

なお、展示車には販売価格の表示についても別のルールが定められています。支払総額と諸費用の内訳は、別の記事で詳しく整理しました。

中古車の支払総額=車両価格+諸費用|内訳と見積書の見方
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電子車検証で変わった、年式と車検の残りの確かめ方

電子車検証になっても、年式(初度登録年月・初度検査年月)は券面に印字されたまま残っています。券面から消えたのは車検の有効期間のほうで、こちらは車検証閲覧アプリで確認します。

車検証が電子化されたのは、登録車が2023年1月4日(出典: 国土交通省)、軽自動車が令和6年(2024年)1月4日(出典: 軽自動車検査協会)からです。1年ずれているため、手元の車検証の様式が車によって違うことがあります。

電子車検証では、記載事項の一部がICタグに記録され、券面から消えました。券面に残るのは、年式や車台番号、型式などです。

一方で、自動車検査証の有効期間、所有者の氏名・住所、使用者の住所は券面に記載されません。これらを見るには「車検証閲覧アプリ」を利用します(出典: 国土交通省)。

電子車検証では車検の有効期間が券面から消えましたが、展示車のプライスボードには自動車検査証の有効期限が表示されます。店頭で残りの車検を確かめる手がかりは、車検証だけではないということです。

年式を絞り込む前に決めておくこと|乗る期間の見通し

年式は、買う時点の数字よりも、手放す時点で何年経っているかで効いてきます。どれくらいの期間乗るつもりかを先に決めておくと、候補にする年式の幅が決まります。

たとえば3年で乗り換えるつもりの方と、次の車で10年走るつもりの方とでは、同じ1台でも、年式が効いてくる度合いが変わります。

長く乗るつもりなら、乗っている間に13年や18年の区切りを跨ぐかどうかが視野に入ります。短い期間で乗り換える前提なら、その区切りまで届かないこともあります。

先に決めるのは「何年落ちが正解か」ではなく、「どれくらい乗るつもりか」のほうです。ここが決まると、探す年式の幅は自然に絞れます。

ジャパン合同会社では、車種や年式のご希望をうかがうときに、あわせて「何年くらい乗るつもりか」もお聞きしています。その1点があるだけで、お探しする年式の幅が具体的になるからです。

年式にこだわりのある方も、これから決める方も、その前提の整理からご相談いただけます。

支払いの面に不安があってご相談いただく場合に、何を見て一緒に検討しているのかは別の記事にまとめています。

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よくある質問

年式の数え方と確認場所は、店頭でも繰り返し質問される内容です。よく聞かれる4つを短くまとめました。

中古車の年式とは何のことですか?

年式は、その車が初めてナンバーを取得した年月のことです。車が作られた年ではありません。

車検証では、登録車が「初度登録年月」、軽自動車が「初度検査年月」の欄に記載されています。在庫として置かれていた期間の分だけ、製造年月とズレることがあります。

「5年落ち」とはどう数えるのですか?

「何年落ち」という言い方に公的な定義はありません。中古車の売買では、初度登録年月(軽自動車は初度検査年月)から数える方法が広く使われています。

この数え方だと、2021年式の車を2026年に見た場合が5年落ちにあたります。月まで細かく数えるかどうかは場面によって差があるため、年単位の目安として使うものです。

年式が古い中古車は税金が高くなりますか?

一定の年数を超えると、自動車税と自動車重量税に負担が上がる区切りがあります。区切りは税の種類と燃料で違います。

自動車税はガソリン車・LPG車が13年超、ディーゼル車が11年超です。電気自動車・天然ガス車・メタノール車・ハイブリッド車は対象外です。

自動車重量税は13年経過と18年経過の2段階です。軽自動車は軽自動車税という別の税で、重課の条件も別に定められています。

中古車の年式はどこで確認できますか?

車検証の「初度登録年月」の欄で確認できます。軽自動車の場合は「初度検査年月」の欄です。

展示されている中古車であれば、プライスボードにも初度登録年月(軽自動車は初度検査年月)が表示されています。電子車検証になっても、年式は券面に印字されたまま残っています。

まとめ|年式の正体と、押さえておきたい区切り

中古車の年式は、初度登録年月(軽自動車は初度検査年月)から読む数字です。製造年ではないという1点を押さえておくと、「何年落ち」の数え方も、年式で変わる費用の区切りも、同じ土台の上で整理できます。

  • 年式=初めてナンバーを取得した年月。在庫期間の分だけ製造年月とズレることがある
  • 「何年落ち」に公的な定義はなく、初度登録年月から数える方法が広く使われている
  • 年式の区切りで費用が変わる。自動車税の重課はガソリン車・LPG車が13年超、ディーゼル車が11年超で、電気自動車・天然ガス車・メタノール車・ハイブリッド車は対象外
  • 自動車重量税の区切りは13年経過と18年経過の2段階。軽自動車は軽自動車税という別の税で、重課の条件も別に定められている
  • 同じ年式でも、記録簿の有無や修復歴の表示で中身は違う
  • 電子車検証では年式は券面に残り、車検の有効期間は閲覧アプリで確認する

年式をどこまで下げられるかは、予算と、どれくらい乗るつもりかで決まります。この2つがまだ固まっていない段階でも、そこの整理からご一緒できます。

まずは現在の状況をご相談ください

契約できるか分からない段階からご相談いただけます。現在の収入や、希望する月々の支払額・車種をお聞かせいただければ、無理のない支払プランを一緒に検討します。他社でローンを利用できなかった方、過去の信用情報に不安がある方からのご相談にも対応しています。

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