中古SUVの選び方|街乗り向きと雪道・悪路向きの分かれ目

中古SUVの選び方。SUVの横で犬を抱く夫婦 中古車の選び方・購入ガイド

中古車情報でSUVを絞り込むと、形の似た車がずらりと並びます。ところが、その中身は一様ではありません。

舗装された道での使いやすさを主眼に作られた車と、悪路を走るための構造を持つ車が、同じ「SUV」の棚に並んでいます。呼び名のほうは、そこまで教えてくれません。

この記事では、中古のSUVを「舗装路が中心の使い方」と「雪道や悪路が入る使い方」の2つに分けて、それぞれどこを見ればよいのかを整理します。車名から入るのではなく、走る場所から絞っていく順番です。

  • SUVという言い方に入っている、2つの作りの違い
  • 舗装路が中心のときに、優先度を下げてよい部分
  • 雪道や悪路が入るときに、カタログのどの欄を見るか
  • 軽自動車のSUVタイプを、どこに置いて考えるか

中古SUV選びの最初の分岐|舗装路中心か、雪道・悪路が入るか

先に決めるのは車種名ではなく、その車がどこを走るかです。走る場所が決まると、見るべき欄が決まり、そこではじめて候補が絞れます。

SUVは車体の形をまとめて指す呼び方です。雪道や悪路への強さを示す言葉ではありません。ここを最初に置いておくと、後の判断が楽になります。

走る場所この記事で扱う見方
舗装路が中心悪路向けの装備を、条件の上位に置かない
雪道・悪路が入る駆動方式の欄と、最低地上高という項目を確認する

どちらか一方に決めきれない方もいると思います。その場合は、年に何回その場面が来るかを思い浮かべてみてください。頻度が分かれば、条件の順番はつけられます。

SUVという言い方に入っている2つの作り|舗装路向けと悪路向け

SUVという言い方には幅があります。同じ棚に並んでいても、車体の作りそのものが違うことがあります。

分かりやすいのがジムニーです。スズキは公式サイトで、ジムニーの車体を「梯子型のフレームにサスペンションなどを取り付け、その上に車体を載せる、本格4WDの伝統を受け継ぐラダーフレーム構造」と説明しています。

悪路を走ることを前提にした作りだと、メーカー自身が明示している例です。

三菱自動車も、デリカD:5について「ラフロードでも高い走破性能を発揮します」と公式サイトに記載しています。

一方で、舗装路での使いやすさを主眼に置いたSUVもあります。ハリアーのように、街での使い方を思い浮かべて名前が挙がることの多い車です。

もうひとつ、中古で探すときに効いてくる点があります。SUVだから四輪駆動、とは限りません。同じ車種名であっても、二輪駆動の設定と四輪駆動の設定の両方があることは珍しくありません。

これは見た目からは分かりません。中古車情報の「駆動方式」の欄を開いて、その一台がどちらなのかを確かめる必要があります。

舗装路向けの作りと悪路向けの作り、それぞれで見る欄を示す図
同じ「SUV」の中にも、2つの作りがあります。

舗装路が中心のときに優先度が下がる部分|4WDと悪路向けの装備

走る場所が舗装路中心なら、悪路向けに用意された装備は、条件の上位に置かなくて構いません。使う場面がほとんど来ないためです。

たとえばジムニーの4Lという切り替えは、スズキの説明によれば「急な登坂路や悪路の走破性を高める」ためのものです。通勤と買い物が中心の使い方では、この位置に入れる機会はまず訪れません。

ここで一つ、探すうえで実際に効いてくる話があります。条件を1つ外すと、候補の数が変わります。

「SUVで、四輪駆動で、この年式で、この色で」と条件を積み上げるほど、該当する一台は少なくなります。四輪駆動を必須から外せるなら、同じ予算で見られる台数は変わってきます。

とはいえ、外していい条件かどうかは人によって違います。年に数回しか来ない場面であっても、そこが外せないなら条件の順番は変わります。次の見出しは、その場合の話です。

雪道・悪路が入るときに見る部分|駆動方式の欄と、最低地上高という項目

雪道や悪路が使い方に入ってくるなら、確かめる先は2か所です。駆動方式の欄と、最低地上高という項目です。どちらもカタログの諸元表と中古車情報に載っています。

4WDの中にある方式の違い

「4WD」とひとまとめに書かれていても、中身は同じではありません。常に四輪へ動力が伝わっている方式もあれば、必要なときに切り替える方式もあります。

スズキはジムニーについて、「初代から一貫して、前輪と後輪をシンプルな構造で直結するパートタイム4WDを採用」していると説明しています。

切り替えは2H(2WD)・4H(4WD高速)・4L(4WD低速)の3つで、低速用のギアを持っているのが特徴です。

ジムニーシエラも同じ方式だと同社は記載しています。

この「低速用のギアがあるかどうか」は、駆動方式の欄だけでは読み取れないことがあります。気になる場合は、その車種の諸元を確認するか、販売店にたずねてください。

ここで挙げているのは、あくまで車の作りの違いです。実際にどう走れるかは、その日の路面と走り方によって変わります。

諸元表に載っている最低地上高という項目

もう一つの欄が最低地上高です。地面から車体のいちばん低い部分までの高さを示す項目で、カタログの諸元表に載っています。

三菱自動車はデリカD:5について、この項目の数字とあわせて「ラフロードでも高い走破性能を発揮します」と説明しています。メーカーが走破性の説明にこの項目を使っている、という位置づけの分かりやすい例です。

この記事では、具体的な数字は挙げません。同じ車種名であっても、グレードや仕様によって数字が変わることがあるためです。実際に、ジムニーとジムニーシエラを比べると、この項目の値は同じではありません。

読んだ数字を別の一台に当てはめると、そこで判断がずれます。検討している車が決まったら、その一台の諸元で確認してください。

駆動方式・最低地上高・車体の作りで何が分かるかを示す図
駆動方式・最低地上高・車体の作りを見比べると、作りの違いが分かります。

その一台が走ってきた場所

ここまでは「車の作り」の話でした。中古で買う場合は、もう一つ別の話が乗ります。その一台が、これまでどこを走ってきたかです。

悪路を走れる作りの車が、いつも悪路を走ってきたとは限りません。逆に、舗装路向けのSUVが冬の道を毎年走ってきたこともあります。ここは車種ではなく、その一台ごとに見るところです。

下まわりのどこを見るか、修復歴という表示をどう読むかは、別の記事に整理しました。

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軽自動車のSUVタイプ|外観の作り込みと、車体に許された範囲

SUVを探していると、ハスラーやタフトのような軽自動車のSUVタイプも候補に入ってきます。ここは分けて考えたほうが決めやすくなります。

軽自動車は、車体の大きさと排気量の上限が規格で決まっています。外観がSUVらしく作られていたとしても、この上限のほうは変わりません。外観の作り込みと、車体に許された範囲は別の話だということです。

四輪駆動の設定がある車種もありますが、そこも規格の枠の中の話になります。「SUVタイプだから普通車のSUVと同じように使える」と考えると、後で食い違いが出ます。

軽自動車の規格が具体的に何を決めているのか、雪の多い地域で軽を選ぶときにどこを見るのかは、軽自動車の記事にまとめてあります。

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車名を1つに決めない進め方|条件で伝えると候補が変わる

ここまで見てきた欄は、どれも車名では決まりません。だからこそ、探し始める段階で車名を1つに固定しないほうが、候補は集まります。

「ハリアーで探しています」と決めてしまうと、そこから外れた瞬間に選択の余地がなくなります。走る場所と、乗る人数と積むもの。この2つが伝わっていれば、当てはまる車は1車種ではありません。

ジャパン合同会社では、車名が決まっていない状態のご相談も受けています。うかがうのは車名ではなく、冬にどこを走るか、普段は何人で乗るかのほうです。条件が先に決まっていると、そのぶん候補の集め方も変わります。

車名がまだ固まっていない段階からご相談いただけます。契約可否や条件は個別の審査によって異なります。

SUVの横で犬を抱いて笑う夫婦
条件が先に決まっていると、探すときの話が進めやすくなります。

SUVに限らず、中古車を選ぶときにどの順番で見ていくかは、車選び全体の記事に整理しています。

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よくある質問

SUVを選ぶとき、車種から決めても大丈夫ですか?

走る場所を先に決めるほうが、候補は絞りやすくなります。車種名から入ると、その一車種の中でしか調整できなくなり、年式や予算のほうを譲ることになりがちです。

走る場所が決まると見る欄が決まるので、そこから当てはまる車を並べるという順番をおすすめします。

SUVなら雪道に強いですか?

SUVという呼び名だけでは決まりません。同じSUVという棚に、舗装路での使いやすさを主眼にした車と、悪路向けの構造を持つ車が混ざっているためです。

見分ける手がかりは、カタログの駆動方式の欄と最低地上高の項目です。どちらも車種名ではなく、その一台の諸元に書かれています。

SUVは4WDでないと意味がないですか?

そのようなことはありません。同じ車種名であっても二輪駆動と四輪駆動の両方が設定されていることが多く、どちらを選ぶかは走る場所によって変わります。

舗装路が中心なら、四輪駆動を必須の条件から外すことで、同じ予算で見られる台数が変わる場合があります。

軽自動車のSUVタイプは、普通車のSUVと何が違いますか?

車体の大きさと排気量の上限が規格で決まっている点が違います。外観がSUVらしく作られていても、その上限は変わりません。軽自動車の規格が何を決めているかは、軽自動車の記事にまとめています。

まとめ|走る場所から決める、中古SUVの絞り方

中古のSUVは、車名ではなく走る場所から絞ると決めやすくなります。SUVという呼び名には、舗装路向けの作りと悪路向けの作りの両方が入っているためです。

  • SUVという呼び名は車体の形をまとめて指すもので、走る場所への強さを示す言葉ではない
  • 舗装路が中心なら、悪路向けの装備は条件の上位に置かなくてよい。条件を1つ外すと候補の集まり方が変わる
  • 雪道・悪路が入るなら、駆動方式の欄と最低地上高の項目を、その一台の諸元で確認する
  • 軽自動車のSUVタイプは、外観に関わらず車体の上限が規格で決まっている
  • 中古では、車の作りとは別に「その一台が走ってきた場所」が下まわりに出る

走る場所と乗る人数がはっきりしていれば、車名は後から絞れます。そこがまだ固まっていない段階からご相談いただけます。冬にどこを走る予定か、というところからお話をうかがいます。

まずは現在の状況をご相談ください

契約できるか分からない段階からご相談いただけます。現在の収入や、希望する月々の支払額・車種をお聞かせいただければ、無理のない支払プランを一緒に検討します。他社でローンを利用できなかった方、過去の信用情報に不安がある方からのご相談にも対応しています。

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