中古車情報でプリウスを並べると、セダンに近いものからハッチバック、ワゴンまで、見た目の違うものが一つの車名の下に集まります。
そこへ「ハイブリッドの中古は電池が心配」という話も目に入ってきて、どこから手をつければいいのか迷いやすい車です。
この記事は、中古のプリウスを候補に入れている方に向けて、代の分かれ方と、ハイブリッドシステムをどこから確かめるかを順に整理したものです。
ゴールは、販売店に行く前に「何を見せてもらうか」と「何を聞くか」が手元で決まっている状態です。
年数や金額の目安は出てきません。一台ごとの使われ方で変わるものを平均の数字で語ると、判断がかえってぶれるためです。
中古プリウス選びの見取り図|代の選び分けと、ハイブリッドシステムの状態
結論から言うと、中古のプリウスは「代で決まる項目」と「一台ごとに違う項目」を分けて見ると整理しやすくなります。混ぜて考えると、比べているものがずれていきます。
- 代で決まる項目/形、車体の大きさ、選べる装備のおおまかな範囲
- 一台ごとに違う項目/駆動用バッテリーを含むハイブリッドシステムの状態と、整備の履歴
前者は候補を絞る作業、後者は絞ったあとに確かめる作業です。先に代を決めて、そのうえで一台ずつ状態を見る。この2段構えにすると、比べる対象がはっきりします。
プリウスの場合、後者にハイブリッド特有の見どころが加わります。ここが、ほかの車種と違うところです。

プリウスの代の分かれ方|「30」「50」「60」という通称と、車検証の型式
中古車情報で見かける「30プリウス」「50プリウス」「60プリウス」は、それぞれの代を指す通称です。プリウスは何度か世代が替わっていて、その区切りを数字で呼び分けています。
| 通称 | 代 |
|---|---|
| 10系 | 初代 |
| 20系 | 2代目 |
| 30系 | 3代目 |
| 50系 | 4代目 |
| 60系 | 5代目 |
この数字は、車検証の「型式」欄に書かれている記号のなかに入っています。
正式な区分は型式のほうで、◯系はそれを短く呼ぶための通称として使われています。
注意したいのは、数字がそのまま代の順番を表しているわけではないという点です。50系は5代目ではなく4代目、60系が5代目にあたります。番号を代の数として読み替えないほうが確実です。
形も途中で変わっています。初代はセダンの形でしたが、2代目からいまのハッチバックの形になりました。中古車情報で見た目の印象が分かれるのは、このためです。
もうひとつ、同じ通称でくくられていても、途中の改良で装備が入れ替わることがあります。装備を重く見るなら、候補が絞れた段階で、その一台の装備の一覧を突き合わせるほうが早く済みます。
写真と説明文に写らない部分|駆動用バッテリーという存在
中古車情報に必ず並ぶ数字は、年式と走行距離です。この2つは車の履歴を大まかに教えてくれますが、駆動用バッテリーの状態はそこに出てきません。
プリウスは、エンジンとモーターの両方を使って走る車です。そのモーターに電気を送っているのが駆動用バッテリーで、車内から見えない場所に収められています。
掲載写真をどれだけ拡大しても、この部分は写りません。説明文にも、状態を示す欄はありません。だからこそ、年式と走行距離だけで判断が終わってしまいがちです。
ただ、年式が新しくても、走行距離が短くても、それだけで状態が決まるわけではありません。距離が伸びていても、手入れの記録がきちんと残っている車もあります。
距離と年式のどちらを重く見るかは、車種を問わず迷うところです。その読み方は別の記事で整理しています。

駆動用バッテリーの状態に見当をつける方法|整備の記録・メーターの表示・実際の走り
駆動用バッテリーの状態は、ひとつの数字で示されるものではありません。見当をつける方法は、整備の記録・メーターの表示・実際の走りの3つに分かれます。
- 整備の記録/点検整備記録簿が残っていれば、これまでどこに手が入ってきたかを追えます
- メーターの表示/ハイブリッドシステムに関する警告の表示が出ていないか。エンジンをかけた直後も見ておきたい場面です
- 実際の走り/試乗できるなら、モーターだけで走る場面とエンジンがかかる場面の切り替わり方、エアコンを使ったときの様子
自家用の乗用車には、車検とは別に定期点検が定められています。その記録が残っていれば、ハイブリッドシステムを含めて、どこを見てきたかが分かります。
中古車の表示では「前使用者の点検整備記録簿の有無」が項目のひとつになっています。ただし「有」がつくかどうかは決められた基準で判定されるもので、車に書類が置かれていれば「有」になる、という単純な話ではありません。
表示のルールと、記録簿から何が読めるかは、年式の記事にまとめています。

そのうえで早いのは、販売店に質問することです。点検でハイブリッドシステムをどこまで確認しているか、記録簿の中身を見られるか。この2つは、その場で答えが出る質問です。
ジャパン合同会社では、ご希望の車をお探しするとき、先に「ここは見ておきたい」という条件をうかがっています。ハイブリッドシステムで気になることがあれば、探し始める前にお伝えください。
気になる点を条件に入れたうえで探すほうが、あとから確かめ直す手間が減ります。契約できるか分からない段階からご相談いただけます。
プリウスに載っている2種類の電池|駆動用と補機用の役目の違い
プリウスには、役目の違う電池が2つ積まれています。ここを取り違えると、心配しなくていいことを心配することになります。
- 駆動用バッテリー/モーターに電気を送り、車を走らせるための電池
- 補機用バッテリー/電装品を動かし、車のシステムを立ち上げるための電池
「プリウスのバッテリーが上がった」という話の多くは、後者を指しています。役目が違うため、片方の話をもう片方に当てはめると判断を誤ります。
中古車を見るときも同じです。補機用のほうは交換で対応できる部品ですが、駆動用のほうは、そもそも状態が外から見えません。同じ「バッテリー」という言葉で一緒にせず、分けて確かめてください。

プリウスα・プリウスPHVという枝分かれ|乗車人数と充電環境
プリウスという名前の車は1種類ではありません。中古車情報には、ワゴンの形をしたプリウスαと、外部電源から充電できるプリウスPHVも並びます。
プリウスαは、プリウスのワゴンモデルとして登場した車です。2列シートの5人乗りと、3列シートの7人乗りの2タイプがあります。
3列目まで使いたい、荷物をまとめて積みたい。こうした条件があるなら、プリウスα側が候補になります。同じ名前でも、選ぶ理由がまったく違う車です。
プリウスPHVは、外部電源から充電できるようにしたプリウスです。充電した分をモーターだけで走れるため、自宅や職場に充電できる環境があるかどうかで、向き不向きがはっきり分かれます。
どちらも、グレードごとの細かい装備までは一覧では分かりません。まず形と乗る人数、そして充電環境という大きい条件で絞ってから、一台ずつ見るほうが早く進みます。

よくある質問
中古のプリウスで、駆動用バッテリーの状態はどう確認すればいいですか?
外から見て分かる部品ではないため、記録・表示・実際の走りの3つから見当をつけます。
点検整備記録簿でどこに手が入ってきたかをたどり、メーターにハイブリッドシステムに関する警告が出ていないかを見て、試乗できるならモーターとエンジンの切り替わり方を確かめます。
そのうえで、点検でハイブリッドシステムをどこまで確認しているかを販売店に質問してください。何年もつか、という年数の目安は、使われ方で大きく変わるため、この記事では扱っていません。
プリウスとプリウスαは何が違いますか?
プリウスαは、プリウスのワゴンモデルとして登場した車で、2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りの2タイプがあります。3列目まで使いたい、荷物をまとめて積みたいという条件があるなら、プリウスα側が候補になります。
プリウスの「30」「50」「60」という呼び方は何を指していますか?
それぞれの代を指す通称です。30系が3代目、50系が4代目、60系が5代目にあたります。この数字は車検証の「型式」欄の記号に入っているもので、数字がそのまま代の順番を表しているわけではありません。
まとめ|代の読み分けと、ハイブリッドシステムの確かめどころ
中古のプリウスは、代で決まる項目と、一台ごとに違う項目を分けて見ると絞りやすくなります。この記事で整理したのは、次の点です。
- 「30」「50」「60」は代を指す通称。数字は代の数とは一致せず、50系が4代目、60系が5代目。正式な区分は車検証の型式
- 駆動用バッテリーの状態は、年式と走行距離には出てこない。写真にも説明文にも写らない
- 状態の見当をつける方法は、整備の記録・メーターの表示・実際の走りの3つ
- プリウスに積まれている電池は2種類。駆動用と補機用は役目が違う
- プリウスα・プリウスPHVは、乗る人数と充電環境という別の条件で選ぶ車
肝心なのは、見えない部分を見えないままにして決めないことです。記録を確かめる、質問する、走らせてみる。この3つは、契約の前にできることです。
希望の代が予算と合わないときは、代をひとつずらす、条件の優先順位を付け直すといった調整もできます。希望車種や条件を調整することで選択肢が広がる場合があります。
支払いの面で迷っている方もいらっしゃると思います。過去の信用情報に不安がある方からの相談にも対応しています。
プリウスをご希望の場合も、まずは現在の収入や支払可能額を確認したうえで、無理のない支払プランを一緒に検討します。契約可否や条件は個別の審査によって異なります。
※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものです。代ごとの整理はトヨタ自動車が公表しているものにもとづきますが、目の前の一台の装備や状態は、実際の車両で確かめてください。
まずは現在の状況をご相談ください
契約できるか分からない段階からご相談いただけます。現在の収入や、希望する月々の支払額・車種をお聞かせいただければ、無理のない支払プランを一緒に検討します。他社でローンを利用できなかった方、過去の信用情報に不安がある方からのご相談にも対応しています。
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