中古車を購入したあと、車検をいつ受ければいいか迷う方は少なくありません。
この記事では、車検の有効期間と満了日の調べ方、販売情報で見かける車検表示の読み方、受検までの流れと準備するものを整理しています。車検切れの車を手に入れた場合の対処方法もまとめています。
中古車の車検時期の基本|有効期間と受検のタイミング
自家用乗用車の車検有効期間は、新車の初回が3年、以降は2年ごとです(道路運送車両法第61条)。普通車も軽自動車も同じサイクルです。
「10年を超えると毎年車検が必要になる」と思われることがありますが、それは貨物車両や事業用車両の話です。自分で乗る乗用車であれば、年式にかかわらず2年に1回のまま変わりません。
中古車の場合は、前のオーナーの車検有効期間を引き継ぎます。たとえば新車登録から2年が経った車を購入した場合、初回車検までの残りは約1年です。初回車検を通過したあとは、以降2年ごとの更新になります。
受検できるタイミングにも決まりがあります。以前は満了日の1ヶ月前からでしたが、2025年4月1日の法改正により、満了日の2ヶ月前から受けられるようになりました(国土交通省報道発表)。
2ヶ月前〜満了日の間に車検を受ければ、次回の有効期間は元の満了日の翌日から起算されます。早めに受けても日数を損することはないため、整備工場の予約や書類の準備に余裕を持てるようになりました。
車検の満了日を確認する方法
満了日は、車検証とフロントガラスのステッカーで確認できます。中古車を購入したタイミングで確認しておけば、次の車検時期を見通せます。
車検証で見る場所
車検証(自動車検査証)には「有効期間の満了する日」という欄があり、年月日が記載されています。中古車を購入したら、まずこの欄を確認しておくと安心です。
電子車検証の場合は券面に有効期間の記載がないため、車検証閲覧アプリで確認します。
検査標章(ステッカー)の見方
フロントガラスに貼られている検査標章(ステッカー)にも満了日の情報があります。車内から見える裏面に満了年月日が印字されているため、運転席から直接確認できます。
2023年7月3日以降に交付された検査標章は、貼付位置がフロントガラスの運転者席側上部に変わっています(右ハンドル車であれば右上)。
それ以前の交付分はフロントガラス上部の中央付近に貼られていることが多いため、中古車では交付時期によって位置が異なります。
中古車情報に出てくる車検表示の意味
中古車の販売情報には、車検の状態を示す表示がついています。代表的なものは「車検あり」「車検整備付」「車検整備別」の3種類です。それぞれ意味が異なり、購入後にすぐ乗れるかどうかにも関わります。
| 表示 | 意味 | 購入後の手続き |
|---|---|---|
| 車検あり(車検残) | 現時点で有効な車検が残っている | 名義変更の手続きで乗れる |
| 車検整備付(車検2年付) | 販売店が車検を取得してから納車する。費用は車両価格に含まれている | そのまま乗れる |
| 車検整備別(車検なし) | 車検が切れている、または車検取得の費用が車両価格に含まれていない | 自分で車検を手配する必要がある |
「車検整備付」と「車検整備別」は漢字一文字の違いですが、費用の負担先と手続きがまったく異なります。販売情報を比較するときは、この表示を先に確認しておくと判断しやすくなります。
車検の残り期間が短い「車検あり」と、新たに2年分の車検がつく「車検整備付」では、乗り始めてからの出費のタイミングが変わります。車両価格だけでなく、車検の発生時期も含めて比較しておくと全体の見通しが立てやすくなります。

車検に必要なものと受けるまでの流れ
車検は、必要な書類をそろえたうえで受検場所を選び、予約して持ち込む流れです。
持参するもの
受検時に持参する代表的な書類は次のとおりです。
- 車検証(自動車検査証)
- 自賠責保険証明書(現行の証明書と、新たに加入する分の証明書)
- 自動車税(軽自動車税)の納税証明書
- 他の人に手続きを依頼する場合は委任状
納税証明書は、運輸支局での電子照会により省略できる場合もあります。ただし、直前に納付した場合は反映が間に合わないことがあるため、納税証明書の原本を持参しておくと安心です。
受検場所の選択肢
車検を受けられる場所は、主に次の4つです。
- ディーラー
- 認証整備工場
- カー用品店
- ユーザー車検(運輸支局や軽自動車検査協会に自分で持ち込む方法)
車検では、ブレーキやライト、排気ガスなどが保安基準に適合しているかが検査されます。整備が必要な箇所が見つかった場合は、修理をしてから再検査を受けます。
点検の内容や所要時間は場所によって異なります。複数の見積もりを比較しておくと選びやすくなります。
車検にかかる法定費用の内訳や、税金を含めた維持費の全体像は以下の記事で確認できます。

車検が切れた中古車を手に入れたときの対処
車検が切れた車は、そのままでは公道を走行できません。車検切れの状態で走ると道路運送車両法違反(無車検運行)にあたり、罰則の対象になります。
車検切れの車を整備工場へ運ぶ方法は、主に2つあります。
- 仮ナンバー(臨時運行許可)を取得して自分で運転する
お住まいの市区町村の窓口で申請できます。有効期間は最長5日間で、自賠責保険への加入が条件です。 - 積載車(レッカー)で運んでもらう
整備工場やロードサービスに依頼し、車を載せて運ぶ方法です。自分で運転する必要がないため、不安な場合はこちらが確実です。
販売情報で「車検整備別」「車検なし」と表示されている中古車を購入する場合は、こうした移動手段の手配も含めて計画しておくとスムーズです。
よくある質問
中古車の車検はいつ受ければいいですか?
車検証に記載された「有効期間の満了する日」までに受けます。2025年4月からは満了日の2ヶ月前から受検できるようになりました。2ヶ月前〜満了日に受ければ、次の有効期間は元の満了日の翌日から起算されるため、日数を損することはありません。
車検が切れている中古車を買っても大丈夫ですか?
購入自体に問題はありません。ただし車検切れの状態では公道を走行できないため、仮ナンバー(臨時運行許可)を取得して整備工場へ運ぶか、積載車で運ぶ必要があります。
車検の満了日はどこで確認できますか?
車検証の「有効期間の満了する日」欄で確認できます。フロントガラスに貼付された検査標章(ステッカー)の裏面にも満了年月日が記載されています。電子車検証の場合は、車検証閲覧アプリで確認できます。
まとめ|中古車の車検で押さえておきたいポイント
自家用乗用車の車検有効期間は、新車の初回が3年、以降は2年ごとです。満了日は車検証やステッカーで確認できます。2025年4月からは満了日の2ヶ月前から受検でき、早めに受けても有効期間が短くなることはありません。
中古車を選ぶ際には、車検の残り期間や車検表示(整備付・整備別)の違いも含めて、購入後にかかる費用の全体像を把握しておくことが大切です。

中古車の購入にあたって支払い方法が気になる方は、審査で確認されるポイントもあわせてご覧ください。

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