中古車オークションに個人は参加できる?仕組みと車を探す2つのルート

中古車オークションの仕組みアイキャッチ 中古車の選び方・購入ガイド

「その車なら、オークションで探せますよ」。中古車を探しているときに、販売店からそう言われることがあります。

ただ、そのオークションが何なのかは、あまり説明されません。自分でも参加できるのか、勝手に決められてしまうのか、判断がつかないまま話だけが進んでいく。この記事は、そこで止まっている方に向けたものです。

先に結論を書きます。業者向けの中古車オークションは、古物商の許可を持つ事業者どうしが取引する場です。許可を持たない一般の消費者が、その場に直接入って車を落札することはできません。

この記事では、その場がどんな仕組みで動いているのか、出品票と評価点がどう扱われているのか、そして販売店に探してもらう場合に何を確認しておけばよいのかを整理しました。

屋外の中古車販売場に並ぶ車
個人は参加できる?仕組みと探し方

古物商どうしの取引の場という、業者向けオートオークションの位置づけ

業者向けのオートオークション会場の多くは、古物営業法上の「古物市場」として運営されています。この記事が扱うのは、その業者向けの会場です。

同法第14条第3項には、「古物市場においては、古物商間でなければ古物を売買し、交換し、又は売却若しくは交換の委託を受けてはならない」と定められています。

つまり、売る側も買う側も古物商であることが前提になっている場だということです。そのため、古物商の許可を持たない一般の消費者は、その場で直接車を売買することができません。

業者が客を締め出しているわけではありません。取引の相手方が法律で定められている、というだけの話です。

なお、許可の取得方法や必要な手続きには、この記事では踏み込みません。中古車販売の立場から書いている記事であり、法律の手続きをご案内するものではないためです。

もうひとつ、混同しやすい点を先に書いておきます。ここで説明しているのは、業者向けのオートオークション会場の話です。

中古車を扱うオークションには、一般の方が参加できる形態のインターネットオークションなど別の区分もあり、すべてが同じ仕組みで動いているわけではありません。

業者向けオートオークションの全体像

業者向けのオートオークションは、車を手放したい業者と、買いたい業者が集まる競り売りの市場です。「業者オークション」と呼ばれることもあります。全国に会場があり、定期的に開催されています。

出品するのも落札するのも古物商です。在庫が余っている店が出品し、その車を待っているお客様がいる店が落札する。この行き来があるので、1店舗の在庫では届かない希望にも手が伸びます。

販売店が「在庫にはありませんが探せます」と言えるのは、自社の敷地の外にこの市場があるからです。

中古車が購入者の手元に届くまでの流れ。出品する古物商・オートオークション会場・落札する古物商・購入者
会場ごとに参加条件・出品票の様式・評価の付け方は異なります

ただし、会場は全国で同じ運用をしているわけではありません。参加できる会員の条件も、出品票の様式も、評価の付け方も、会場ごとに定められています。

この記事に会場数や年間の取引台数といった規模の数字が出てこないのも、同じ理由です。業界紙の調査として報じられることはあるものの、公的な統計としては確認できません。裏の取れない数字は書かない、という方針で書いています。

出品票と評価点の位置づけ

実車を見られない買い方で、判断の中心になるのが出品票です。ただし、そこに書かれた評価点だけで車の良し悪しが決まるわけではありません。

出品票という1枚の情報

出品票は、出品される1台ごとに付けられる状態の記録です。一般的には、出品する店が記入する基本情報に、会場の検査員が確認した内容と写真が加わります。

載る項目は会場によって異なりますが、代表的には次のようなものです。

  • 車種・年式・型式などの基本情報
  • 走行距離
  • 内外装の状態
  • 修復歴の有無
  • 装備の内容

様式も項目も会場ごとに違うため、「出品票にはこれが書いてある」と一律には言えません。どこまで共有してもらえるかは、依頼する先に確かめることになります。

評価点の受け止め方

評価点は、車の状態を段階で表した目安です。ただし業界で統一された基準があるわけではなく、一般的に会場ごとに基準が定められているとされています。

同じ車が別の会場に出れば、付く点が変わることもあり得ます。点数だけを取り出して「この点なら安心」と決めきらないほうが、あとで困りません。

この記事で具体的な点数や記号の意味に触れないのも、そのためです。会場ごとに違うものを一つの意味として書けば、かえって判断を誤らせます。

走行距離欄・修復歴欄と、店頭表示との違い

ここは混同しやすいところです。出品票の修復歴欄と、店頭のプライスボードに出ている修復歴の表示は、別のルールで動いています。

店頭で表示される修復歴は、自動車公正競争規約と一般財団法人日本自動車査定協会が定める判断基準に基づくものです。会場の出品票にある修復歴欄と言葉が似ていても、同じ基準で付けられているとは限りません。

店頭表示のルールの中身は、年式の記事のほうで詳しく整理しています。

中古車の年式とは?作られた年でなく、ナンバーが付いた年。「何年落ち」もここから数える
中古車の情報を見ていると、価格や走行距離と並んで必ず出てくるのが「年式」です。ただ、この年式が何の年を指しているのかは、意外とはっきり説明されていません。年式は、車が作られた年ではありません。初めてナンバーが付いた年月を指す数字です。ここを...

走行距離のほうには、オートオークション会場に出品された車のデータを蓄積する走行メーター管理システムという仕組みがあります。ただし出品歴のない車は、この仕組みの外にあります。

距離をどう読むかは、走行距離の記事にまとめました。

中古車の走行距離の目安|10万キロと年式、どちらを優先すべきか
中古車の走行距離は「1年1万km」が一つの目安。走行距離が多い車・少ない車それぞれで見るべき点、10万キロの捉え方、年式との優先順位を中古車販売の視点で整理しました。

落札に関わる人と、責任の所在の違い

オークションから車を手に入れる道筋には、大きく2つの方法があります。違いは値段ではなく、誰が古物商として取引に立つのか、そして買ったあとどこへ連絡することになるのかです。

ひとつは、落札を代行してもらう方法です。依頼した方は買主のままで、代行する事業者が古物商として会場に入り、落札を担います。

もうひとつは、販売店が自社の仕入れとして落札し、その車を販売店から買う方法です。注文販売と呼ばれる買い方で、この場合の売主は販売店になります。

どちらの方法を扱っているかは店によって違います。依頼する前に、どちらの方法の話をしているのかを確かめてください。ここを取り違えると、あとから相談する相手が変わります。

方法が決まったら、次の点も先に聞いておくと安心です。

  • 落札できなかった場合に、それまでの費用がどう扱われるか
  • 納車後に車の状態で気になる点が出たとき、どこへ連絡することになるか
  • 出品票の内容を、どこまで共有してもらえるか

希望を伝えてから納車までの段取りそのものは、注文販売の記事にまとめています。

中古車の注文販売とは?オークションで探してもらう流れと注意点3つ
中古車の注文販売とは、希望条件を先に伝えて、それに合う車を探して仕入れてもらう買い方です。オークションで探す仕組みと納車までの4ステップ、期間や陸送代などの注意点、希望の車に出会うコツを解説します。

在庫から選ぶ買い方との違い

在庫から選ぶ買い方といちばん違うのは、決める順序です。現物を見てから決めるのではなく、書面の情報で決めることになります。

そのうえで、先に知っておいたほうがよい点があります。

  • 実車を確認しないまま、候補に入れるかどうかを判断することになる
  • 競りが成立したあとは、状態が想定と違っても引き返せないのが一般的とされている
  • どの会場にどんな車が出てくるかは、そのときどきで変わる

2つめは重い話なので、はっきり書いておきます。競りは成立した時点で取引が決まります。あとから「思っていたのと違った」と申し出ても、一般的には戻せないとされています。

気持ちのいい話ではありませんが、ここを知らずに任せるより、知ったうえで条件を詰めるほうが結果はよくなります。条件を伝える段階の精度が、そのまま満足度に効いてきます。

譲れない条件と、許容できる幅の分け方

実車を見られない買い方でやることは、ひとつです。希望を「譲れない条件」と「許容できる幅」に分けて渡すこと。この2つが混ざったままだと、探す側は動けません。

なぜ分ける必要があるのか。伝えた条件は、最終的に出品票のどこかの欄と突き合わされるからです。欄に対応しない要望は、確認のしようがありません。

たとえば、こういう対応関係になります。

伝えておく内容出品票で確認されることになる欄
走行距離の希望と、ここまでなら許せるという上限走行距離の欄
傷やへこみをどこまで許容できるか内外装の状態の欄
修復歴のある車を候補に入れるかどうか修復歴の欄

上限や許容度を言葉にしておくと、候補に挙げるかどうかを都度確認しなくても判断できます。逆に「きれいなやつ」だけでは、欄と突き合わせようがありません。

ジャパン合同会社が扱っているのは、このうちの注文販売の方法です。譲れない条件と、譲ってもよい幅。その2つを言葉にする段階からご相談いただけます。車種が固まっていない状態でもかまいません。

スタッフが車を案内している場面
条件の整理から、ご相談いただけます

よくある質問

中古車オークションに個人で参加できますか?

業者向けのオートオークションは古物営業法上の古物市場として運営されており、古物商どうしでなければ取引できません。そのため、許可を持たない方が直接参加することはできません。

買う側にできるのは、古物商である販売店に条件を伝えて探してもらうことです。

古物商の許可を取れば、中古車オークションに参加できますか?

線を引いているのは、個人か法人かではなく、古物商の許可があるかどうかです。ただし、許可の取得手続きや会場ごとの参加条件は、この記事では扱いません。

手続きの詳細は、所轄の警察署や公安委員会の案内をご確認ください。車を買う手段としては、販売店に探してもらう方法があります。

落札を代行してもらうのと、販売店に探してもらうのは何が違いますか?

大きな違いは、誰が売主になるかと、購入後にどこへ連絡することになるかです。依頼する前に、落札できなかった場合の扱いと、出品票の内容をどこまで共有してもらえるかを確認しておくと、あとで食い違いが起きにくくなります。

オークションで買う車は、現車を見てから決められますか?

実車を見ずに、出品票などの書面の情報で判断することになるのが一般的です。そのぶん、譲れない条件と許容できる幅を先に整理して伝えておくことが、判断の材料になります。

まとめ|古物商どうしの市場と、そこから車を手に入れる道筋

業者向けのオートオークションは、古物営業法上の古物市場として運営されている、古物商どうしの取引の場です。許可を持たない一般の消費者が、直接参加することはできません。

ただし、その市場から車を手に入れる道が閉じているわけではありません。古物商である販売店に、希望の条件を伝えて探してもらう方法が残っています。

そこで効いてくるのが、出品票の受け止め方と、条件の渡し方です。評価点は会場ごとに基準が定められているとされるため、点数だけで決めきらないこと。

そして、譲れない条件と許容できる幅を分けて渡すこと。実車を見られない買い方の勝負どころは、この2点に集まります。

探している車が在庫サイトで見つからない、という段階のままで大丈夫です。条件の整理からご相談いただけます。

※本記事の内容は一般的な情報提供を目的としたものです。会場ごとの運用や取り扱いは異なるため、実際に依頼する先へご確認ください。

まずは現在の状況をご相談ください

契約できるか分からない段階からご相談いただけます。現在の収入や、希望する月々の支払額・車種をお聞かせいただければ、無理のない支払プランを一緒に検討します。他社でローンを利用できなかった方、過去の信用情報に不安がある方からのご相談にも対応しています。

無料仮審査フォームは入力約1分です。

最初はお名前を送るだけでOKです

【LINEで相談したあとの流れ】
①友だち追加して、お名前を送ってください
②担当者から、仮審査に必要な質問をお送りします(希望の車種、月々の支払額、お勤め先など)
③質問への回答と、免許証などの写真を送っていただくと、仮審査に進みます

返信の目安:営業時間内(9:00〜19:00)は30分〜数時間、夜間・日曜日は翌営業日

お電話でのご相談:011-768-7557/受付時間:9:00〜19:00(日曜定休)

ご提案できる内容は、在庫状況や審査内容により異なります。

相談はまだ早い、という方へ。お店の日常や車の話を、InstagramとXでも発信しています。